コッペンのゲーム備忘録(主にswitch)

多分ゲームのレビューや感想をボロボロと垂れ流します

【評価/感想】Kholat(ホラート)

「The most terrifying journey of your life set in the beautiful winter scenery of the Ural Mountains. 」

一生に一度の恐ろしい旅が、ウラル山脈の美しい冬の中であなたを待っている

(ホラー感が薄い説明文)

 

山歩きシミュレータwith怪奇現象

eshop/1650円 PS4/2648円 steam/1980円

 

50点/100点


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ホラーゲームのような触れ込みですが ホラー要素のある山歩きゲームです

 

 

目指したモノ その結果

雪山を歩き回り、各所でホラーなイベントを体験するというのが本作の大まかな内容です

制作者様が目指したのは「リアルを追求することで没入感を増したホラーゲーム」

なのでしょうがそのバランスに失敗しているように感じます

以下問題点です

 

・おそらく現実が参考の広大な雪山に対してホラーなイベントが少なすぎる

体感だと9割はひたすら歩いている

 

・リアル追求のためか導線が少なくストーリーをクリアさせる気を感じられない

また目的が見えてこないので歩くために歩いているような気持ちになる

 

・ホラーとしての駆け引き スリルを出すためかダッシュするとすぐ息切れする

これは怪異から逃げる焦りを演出できているが

プレイの大半を占める山歩きのテンポを損なっている

単なる雪山を歩く時間が増えても良いことはない

(ひたすら雪山(洞窟もあるよ!))
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(地図には現在地が表示されず方位磁針片手に歩き回ることになるのですが

緯度経度などを頼りに地図を読み解くのは山歩きゲームとして楽しかったです)

 

 

ホラーゲームを作りたいならホラーに力を入れれば良かったのです

付随する要素にばかり力を入れた結果でき上がったのはホラー要素のある山歩きゲームでした

 

需要はある……?

これはどうだろう と思っていましたが需要がありました

「ホラーゲームは好きだけどホラーが苦手」層です

彼らはホラーゲームを ホラーな事が起こりませんように…… と念じながらプレイしています

 

そんな人たちは松明を見つけたり、BGMが切り替わるだけで勝手に恐怖しますし

あまり怖いことが起こるとプレイを辞めてしまうので

今作のようなバランスが丁度いいという人もいると思います

そんな人がこのゲームを手に取ることは少なそうなのが残念ですが

 

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作り方を間違え

結果意図は違っても壊滅的ではないモノが出来上がり

宣伝の方法を間違った

ということになると思います 少なくともゲームのアイコンは今作の本質を表現できていません

(これは違うんじゃないかな〜)
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現実の事件が題材、というのがネックだったのかもしれませんが上手く料理してほしかったです

(あと物凄く文字が小さい!)

 

前述の通りホラーゲーム好きだけど怖いの嫌い という因果な方は遊んでみてもいいかもしれません 

山歩きを楽しみたいならもっといい選択肢があると思います