【評価/感想】ウムランギ ジェネレーション
以外とストーリー性のある写真撮影ゲーム
85点/100点
写真を撮るゲームであり
言ってしまえばそれ以上でも以下でもありません
がそれ故にキマってるゲームでもあります
(本記事は逆に写真なしで進めます)
買いたい奴は買え
写真撮るゲームと聞いた直後に「やりたい」と思う人は買えばいいです
豊富なレンズ 色調補正も満載 どこを切り取っても割と絵になる風景
何も問題はありません
お題に沿った写真を撮るにしても、少しでもカッコよく撮ろう という努力が出来る人には良い体験になることでしょう
注意点
・ステージ数はそこそこ豊富だが1つ1つは狭いものが多い 最終的にはカスタムステージで好きな設定にできる
・レンズを入手するために各ステージに隠されたフィルムを制限時間内に集めなければならないのだが 見つけづらく、サポートもないため非常に苦痛
海外のブログだかフォーラムだかを見るのがよい
意外!それはストーリー!
写真を撮るだけのゲームだと割り切ってプレイしていたので驚きました
言葉で語ることはないですがしっかりとしたストーリーがあり
それに対してプレイヤーがアクションを起こすことができない撮影者として存在している姿が良かったです
正しい意味でのロールプレイングゲームとして非常に良くできているのではないかと思います
ーーーーーーーーーーーーーーー
とどのつまりは写真を撮るゲームです
ストーリーも良いですが、撮影を楽しめない人は買うべきではありません
ファーストインプレッションが全てと言えるでしょう
気になったならGOです
【評価/感想】バイオショックシリーズ
3作もあるので短く書きます
バイオショック初代 10点/100点
バイオショック2 65点/100点
BSインフィニット 90点100点
です
全てswitch移植版のリマスターだったりの奴です
バイオショック(初代)
面白くない 10点/100点
ストーリーがウリのようだが凡庸ですぐに展開の察しがつく上にひたすら無駄な部分が多い
ソロFPSとしての出来も悪く近接が強すぎる 超能力のバランスも悪い
敵の湧き方 攻撃全て理不尽なのでアクションゲームとして成立しているかも怪しい
かなり苦痛だった
何度も何度も行わされるダルいミニゲームは苦痛を通り越して拷問(絶対クリアできないこともある)
評価点は敵の声までよく日本語に吹き替えしてあること
(聴き取りづらいが)
バイオショック2
ゲームとして成立している 65点/100点
・敵の湧き方を合理的に
・近接武器の射程が短いが連続攻撃可
・遠距離武器を全体的に強化した上で 改造が可能になったことで好きな武器に対する愛着が湧くように
・超能力の見直しと用途の多様化
・クソミニゲームが何度でも挑みたくなる仕様に変更←重要
どれだけ前作が駄目だったのか分かってしまうが
これらだけでない多くの点を続編で改善できたのは素晴らしい
強い敵との戦いがただのドツキ合いなことなどまだ残念な点もあるが
そのくらいのゲームだと思って始めれば十分楽しめるはず
初代のワンギミックに全てを賭けて他は投げ捨てたストーリーと比べて大きなギミックなどはないが
全体として丁寧になりプレイヤーが介入するような余地も増え良いストーリーになった
シンプルながらも少しハズしてくるラストはシリーズ的に印象的
(今作だけは吹き替えがない)
バイオショック インフィニット
これは面白い! 90点/100点
90点は少し高すぎるかもしれないが
今作がなければ自分はバイオショック3作セットを買って凄く後悔していただろう…… ということへの感謝の気持ちがある
初代もインフィニットをやる準備だったのだと思えば許せた
・エイムアシストの減少 敵の湧きやAIの改良でちゃんとソロFPSとして遊べるようになった
・回復アイテムをスタックできないようになったので戦闘に緊張感が増した
・一度に2種しか武器を持てないので弾薬のことも考えるともどかしい(褒め言葉)
・超能力は敵を支配する能力が強すぎるが他も有用なものが増えている
・オプション能力にややバランスを崩しているものがある 入手がランダムなので序盤に狙うのが面倒で難易度が変わってしまう
2の改善はゲームをまともにするためのものだが
インフィニットの改善はゲームを面白くするためのものだと感じました
ストーリーも予想がつかない展開でとても面白かったです
結論
インフィニットは面白い
その前の「溜め」として初代と2はプレイすべき
(どうせ三作セットのセールで安いし)
ソロFPSのアクションゲーム面のみを求めているならインフィニットのみでも可
【評価/感想】名探偵ジェニールクルー
未完結でストーリー○ パズル、アクション要素△なADVゲーム
eshop/2499円 steam/1980円
60点/100点
【注意】本作はストーリーがこれから! という場面でエンディングを迎えます
3部作の第1作め?らしいですが続編がいつになるかはまだよく分かりません……
ストーリー良し
「子供探偵が無実の罪で捕まった親を助けるために友人と共に悪に立ち向かう」
割とありがちなストーリーラインですがユーモアと緊張感のバランスが良く
先が気になり、進めていて楽しいです
実際のストーリーも予想していたものからは一捻りあり 良い意味で期待を裏切るものであったと思います
(ギャグも結構イケますね)
背景美術は一定のクオリティを維持しており、良かったという程ではないですが悪いということは決してなかったです
パズル要素は不要?
ADVゲームのちょっとしたアクション要素やパズル要素はお馴染みですが
本当にそれは必要なのか? と一度考えることも必要ではないでしょうか
アクション要素は単なるイライラ棒かボタン連打
パズル、謎解き要素は手掛かりを集めてその通りに行動するだけ 推理も推理とは呼べないレベルの単純さ
こうなりがちであり 本作も当てはまっています
(出てくるとゲンナリするボタン連打を要求される場面たち)
工夫のしがいがあるとか 単純に難しいとか その描写でより心情の理解が深まるとか
どういう面白さを目指して要素を挿入するのか熟慮しなければ 単なるストーリーが進まない時間にしかならないのです
ーーーーーーーーーーーーーーー
ストーリーは良いですが 完結する気配はありません(2021年6月現在)
パズルやアクション要素は気分転換にはなりますが やってて楽しいほどのものではありません
(でも最後の最後の推理パートだけは演出がかなり良かった!)
個人的には満足できたゲームなので
暇でやってみたい人は買ったらいいと思います
【評価/感想】ワールズエンドクラブ
「どんな試練襲っても ガンバレ組は最強! ガンバレ組は最高! ガンバレ組は不滅たぜ!」
(主題歌の一節 なんの表裏もないので逆にビックリしました)
打越臭薄めの全年齢向けADV
65点/100点
switchパッケージ版/5478円 eshop/4928円
参考プレイ時間 10.5時間
打越氏といえばドギツいギャグと混迷極まり、どんでん返しのあるストーリーですが
今作ではそのどちらもほどほどに抑えられています
打越さん好きとしては「こんなもんか」ですが
全年齢向けになっているのは確かで家族と一緒に楽しめました
アニメを見ているような分かりやすさ
まず自分が感心したのは名前の覚えやすさです
関西弁のキャラ→関西
チビ女→チュー子
軽く差別を心配するくらい見た目に即した覚えやすいキャラが多く
12人も一気に出てくるのに名前が分からなくて困ることはありませんでした
またACTパート ストーリーパート 夜会話パートと場面ごとに細かく別れている上に
各パートのタイトルはその内容を要約したも
のばかりで
九州〜東京を移動するためイベントと地名を結びつけて覚えやすい
もう分かりやすいにも程があります
(後から見直すのも楽々です)
内容も尖っていませんし プレイ時間も手頃で 見ているだけの場面がやや多い
ほぼアニメを遊んでいる感覚でプレイしていました
ゲームとしては微妙
第一の問題はアクションパートのクオリティの低さです
メンバーの1人1人が特殊な能力を持っており 固有のアクションを持っているのですが
今作はアクションに力を入れたものではないので当然扱いきることができません
「1つのマップに対して1人のキャラが出てきて1種類のギミックを配置(それもしごく簡単な)」
というプレイヤーが何の上達も、工夫もできない形になっているのです
ストーリーを読む間の箸休めと考えればぎりぎり許せるか といった程度です
(面白そうですか?)
第二の悪い点は夜パートの会話の面倒臭さです
本筋と少し離れたキャラクターごとの会話を用意するのは
当然、キャラクターの魅力を演出する上で有効です
しかし夜パートになるたびに約10人分の会話を自分で選択して読むのははっきり言って面倒臭いです
(毎回毎回…… 多いわ!)
直前にあった出来事に対する感想が主であり キャラの掘り下げにあまりなっていないことが多いのもそう感じる一因でしょうか
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
今作には小学生レベルの下ネタが搭載されています
いつもの打越ギャグよりは遥かにマトモですが苦手な方は注意しましょう
(自分は割と好きです……)
全体的に子供向けといった雰囲気ですが
ゲームに疲れた大人向けなのかもしれません
打越氏が誰でも楽しめるシナリオを書いたという点には価値があるように感じます
キャラクターの魅力はかなりあるので
キャラデザを見て気に入った人は買ってみたらいいと思います
あと小高氏と打越氏のファンは買え!
【攻略】すみれの空【ネタバレ】
注意事項 実績取得方法 コインの場所について書いています
・EDはバッド、ノーマル、ベストの3種類
・自宅にある豚の貯金箱は、前の周回で残った所持コインが引き継がれて入っている
・高カルマ実績は最高値ではなくとも達成できる
なので亀を助ける の実績とも同時に達成できる
・誰も助けない の実績でも最初のネコは助けざるを得ない
・秘密の実績1
キスしないといっても秘密基地には入らないと実績が達成されない(はず) 会話で
どうして?←こちらを選択
伝えたいことがあったから
チエが好きなの?←こちらを選択
好きな人、いる?
ケンジに気持ちを伝えないと
楽しくおしゃべり!←こちらを選択
ケンジが好き
さようなら、ケンジ←こちらを選択
で達成できたが最後の選択肢だけでもいいかもしれない
・秘密の実績2
下の画像の通り アイテムなどは何も必要ないがコインが1枚必要になる
・全コイン場所一覧(ステージ冒頭より順番)
・知りたいこと
①すみれのケーキってどこで使えるの? どこかの会話が変化しているの?
②自宅の風呂には入れないの?
【評価/感想】すみれの空
予想より闇が詰まってた良短編ADVゲーム
eshop/1480円 steam/1480円
75点/100点
PVを見てあの「花」を思い出した方は多いと思います
そして予想は的中しました
美しいアートスタイルだけでは済まされない、ヤバさも内包するゲームでした
ADVとしての2つの良さ
ADVで大切な要素を2つ挙げるとするなら
・非イベントシーンで世界観をいかに魅せるか
・周回したくなるか
だと思います(ストーリーが面白いのは前提として)
①まず、この種のアートスタイルの世界に左右だけでなく奥行きがあるのは珍しいのではないでしょうか
おかげで左右に移動していても奥行きのおかげで歩かされている感が薄く
要所では奥行き方向への移動にすることで迫力を演出できています
(景色が流れ込んでくるようです)
道に落ちているアイテムを見つけ辛いというデメリットもありますが
探索の楽しみがあるとも言えます
魅力ある2Dアートに奥行き要素を大きく加えたことで、単に平面を作るよりも良いモノに仕上がっています
②そして周回についてです
今作は初見でクリアまでに4時間弱
2周目を駆け抜けて1時間程度でした
エンディングはバッド、ノーマル、ベストの3種類(おそらく)
ボリュームとしては周回しやすいでしょう
今作で論点となるのは選択肢の善悪の振れ幅のデカさです
極端に言うと助けるか、殺すか みたいな選択肢が結構並んでいます
するとどのような効果があるでしょうか?
ゲーム的に考えれば大きな変化があるはずなので両方選んでみたくなります
が、人情としてあまりにも落差が酷い選択肢は選び難いのです……
そこそこ幸せな結末を手に入れたのに 次の周でその全てを破壊するのは精神衛生上あまり良くありません
というか辛いです
見た目と大まかなストーリーラインはほんわかした雰囲気なので余計辛いです
ゲームの作りとしては周回に適していますが1回だけプレイして心にしまっておきたいと思う人もいるでしょう
過激な演出の是非
すみれの空 で検索するとグーグルやTwitterのサジェストに「すみれの空 ホラー」と出てきます(2021/5/29時点)
自分も衝撃を受けたのですがめちゃくちゃホラーな場面があるからです
突然マジのホラーになるから本当にビビりました
(コワ……)
ややネタバレですが苦手な人もいると思うので明言しておきます
その他にも依頼に失敗したら依頼主がやたら無残で恐ろしい姿になったり
ホラーとは少し別の路線で精神にダメージを与えてくるステージがあったり
やや演出を露悪的にしすぎているきらいがあります
ダークな演出は作品に深みを与えやすいですが
やり方によっては無駄に悪趣味だ ということになりかねないので注意が必要ですね
(センスある演出も数多いことは書き加えておきます)
ーーーーーーーーーーーーーーーー
恐らく全EDを回収しましたがストーリーがあやふやなのはあまり良くないです
余韻があるとも言えますが
(隠し要素があったりしないのかな?)
やや粗はありますが初回プレイ時のドキドキと楽しさは本物でした
ストーリーも大まかに捉えれば心温まる良いものでしたし 美術での世界観演出はハイレベルです
たまに挿入されるミニゲームもかなり楽しめます
少しの残虐さに耐えられれば周回も楽しめるでしょう
面白いADVを求めている人には広く勧めたい作品です
ホラーが嫌いな人も スパイスだと思って挑戦して欲しいですね
【評価/感想】DESPOTISM 3K
「人間どもが過労死したり餓死したりしないよう、常に注意を払い続けないといけません。もっとも弱者はいつでもバイオリアクターに投げ込むことができますが。」
倫理感ゼロの自転車操業リソース管理ゲーム
60点/100点
eshop/1149円 steam/820円 playstore/390円
(スマホ以外ならセールの時に買うのがいいですね! 同じくらいの値段になります)
人を増やして 発電させて 食料も作らせて
目標発電量に足りないor全員餓死 でゲームオーバー
というよくあるジャンルのゲームです
(右端の人間を溶かす水槽に連打で人を叩き込むのが楽しい!)
ブラックな世界観
あらゆるリソースの源である人間を増やす方法がセックスという時点でもう語ることはないのですが
人間がよくミンチになったり(肉片が画面に残り続ける)
機械のアームが魔法陣のおかげで蛸足になったり
紫色の人型決戦兵器が出てきたり
などと明らかにノリでふざけて演出を決めています
(突然マイクロソフトに喧嘩を売ります)
楽しいのでとてもよいことですね 全部のイベントを見たいなと思えます
リプレイ性の低さ
ランダムイベントを除けばゲームの流れは毎回同じです
ランダムイベントも突き詰めれば「いずれかのリソースが損傷する→それを取り戻す」
でしかないのでパターンを覚えればなんともありません(テキストは楽しいですが)
またかなりバランスがシビアなので取れる選択肢が狭く
自由度が低いのもあいまってリプレイ性は低いと言わざるを得ません
作者様が頑張ってリプレイ性を高めようとしているのはとても伝わるのですが
(一度クリアすると探索要素のあるモードが増えます 他にも様々なオプションが追加されたりします)
ーーーーーーーーーーーー
見た目からして完全にネタゲーなので一発ネタとして楽しむには良いゲームでした
モードやイベントはかなり多彩なので、このタイプのゲームが好きでよくプレイするという方ならもの凄くハマる可能性もあります
安いのでとにかく新しいゲーム体験をしたい方にオススメです
シンプルなゲームが好きな方にもいいでしょう