コッペンのゲーム備忘録(主にswitch)

多分ゲームのレビューや感想をボロボロと垂れ流します

【感想/評価】グノーシア

「ああ僕はいいよ。構わない。例え僕には死刑宣告に等しいとしても甘んじて受け入れよう。むしろ甘美だよ。感涙ものだね」

(自分が一番好きな負け惜しみです)

 

人類が待ち望んだオフライン人狼ゲー

eshop/2750円 vita/2526円(実は中身がちょっと違う)

 

95点/100点

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vitaから1年ほど待った人 多いと思います

前評判以上 期待以上でした

 

 

望んでいたものがここにある

TRPGに興味出てきた→でも敷居が高いな……

人狼ゲームに興味出てきた→でも敷居が高いな……→でもグノーシアあるじゃん!

 

人狼ゲームをNPCに任せるならばこうすべき

という理想をほぼそのまま体現しています

疑えば疑われ 徒党を組んで弱者を蹴散らし 腹の底では仲間を疑う

最後に信じられるのは自分の直感だけ……

 

政治ゲームとしての人狼を表現しきっています

こういうのがやりたかったんです

(ラキオの好感度を稼ごうとするも)
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(無情にも凍らされる哀れな沙明)
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1つ事前に不安だったのは

ステータスというシステムは人狼としてはどうなんだろう…… という点です

 

しかしステータス制は

キャラメイクとしての働きで主人公への没入感を高めると共に

RPG的成長と己の技術的成長の境をうまくゴマカし満足感を与える

などと多面的に上手く働いていました

(自分はカリスマに満ちています)
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上質なキャラゲー

このゲームの小目標は人狼ゲームに勝利することです

しかし今作の大目標 かつその手段他人を理解することです

これはキャラゲーとして素晴らしい作りと言えるでしょう

 

キャラの情報を単に与えられるのではなく

プレイヤーが攻略の手段として 自分の意志でキャラの内面を探り、理解することでより一層の愛着が湧くのです

 

彼を信じ 彼女に疑われ

そんな繰り返しの中で、キャラクターたちの様々な一面を イベントではない何気ない議論の中にまで我々は見出すでしょう

そしてクリアする頃にはきっと彼らが友人であるかのように思えるはずです

(人類に害をなす立場でしか見られない側面もあるんです)
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たまに勘違いされている方を見ますが今作はノベルタイプのADVではありません

それはレイジングループです

グノーシアのメイン要素は人狼ゲームをプレイすることであり それに付随してストーリーが存在します

 

 

音楽やアートワークの良さなどまだまだ語りたいのですが自重します

ただ1つ付け加えると

ストーリーの終わりを見届けるまで楽しむことにも

人狼ゲームシミュレーションとして末永く遊ぶことにも

両方に対応しているのも嬉しい点です

 

 

 

オススメする対象は

ただ良作のインディーをやりたい方

パズルゲーム等が好きな方

人狼ゲームに興味がある方

です

 

要するに良作なので少しでも興味があるならやってみて下さい

 

 

 

 

面白いインタビューだったので是非

やはり良いゲームは設計思想から良いです

    ↓

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